JMPマガジン131
臨床脈管学
- ■日本脈管学会 編
- ■A4判 口絵カラー16頁/405頁
- ■定価(本体価格7,000円+税)
- ■ISBN 978-4-86577-027-8
対象:脈管疾患診療従事者(医師・看護師・技師等)および脈管専門医をめざす各診療科医師
【本書の特徴】
- ・脈管学専門医試験の教科書および脈管疾患診療従事者(医師・看護師・技師等)のための今日のスタンダードとして最適の1冊。
- ・157項目(総論93項目・各論64項目)を専門家159人で執筆。
- ・適切な図表・カラー写真等を用い、理解しやすく、読みやすい内容とした。
「臨床脈管学」は、故三島好雄先生の企画、監修により1992年に第1版が発刊され、2010年に脈管専門医をめざす各診療科の先生を対象とし、執筆者、内容を一新した「脈管専門医のための臨床脈管学」を刊行いたしました。
発行後7年が経過し、この間での脈管学の進歩が著しいこともあり、このたび各領域の新たな知見を加えて全面改訂し、『臨床脈管学』として出版する運びとなりました。
目次
- 臨床脈管学改訂に寄せて
- (重松 宏) iii
- 巻頭言 専門医制度の意味と専門医に求められるもの
- (重松 宏) iv
総 論
第 1 章 血管の発生と新生(高倉伸幸)
第 2 章 血管壁の構造と機能
- A. 動脈と静脈(高倉伸幸) 7
- B. リンパ管(大橋俊夫,河合佳子) 11
第 3 章 血管病変の成因と病理
- A. アテローム硬化(浅田祐士郎) 14
- B. 血管炎 18
- 1.分類(髙橋 啓) 18
- 2.感受性遺伝子(土屋尚之) 21
- 3.環境要因(石津明洋) 24
- 4.肉芽腫性血管炎(菅野祐幸) 26
- 5.壊死性血管炎(宮崎龍彦) 28
- C. 動脈瘤(由谷親夫) 30
- D. 大動脈解離(羽尾裕之) 34
第 4 章 血栓形成と血小板凝固線溶異常
- A. 血栓形成の分子機構―総論(後藤信哉) 39
- B. 血小板活性化とその検出法(後藤信哉) 43
- C. 血液凝固・線溶の制御因子と血栓形成
- (宮田敏行,辻 明宏) 46
第 5 章 脈管疾患の病態生理と血行動態
- A. 脈管のレオロジー(後藤信哉) 48
- B. 動脈疾患 50
- 1.急性動脈閉塞症(進藤俊哉) 50
- 2.慢性動脈閉塞症(太田 敬) 52
- 3.動脈瘤の病態生理と血行動態(出口順夫) 55
- 4.大動脈解離の成因と病態(圷 宏一) 57
- 5.血管攣縮(高橋 潤,下川宏明) 61
- C. 静脈疾患 63
- 1.静脈瘤(広川雅之) 63
- 2.深部静脈血栓症(細井 温) 66
- D. リンパ管疾患 68
- リンパ浮腫(大橋俊夫,河合佳子) 68
第 6 章 脈管疾患の症状と徴候(松尾 汎)
第 7 章 機能診断
- A. 動脈疾患 79
- 1.血圧(正木久男) 79
- 2.脈波(山科 章) 80
- 3.皮膚灌流圧(杉本郁夫) 82
- 4.経皮的酸素分圧(工藤敏文) 84
- 5.近赤外線分光法(市来正隆) 86
- 6.運動負荷試験(トレッドミル)(林 富貴雄) 87
- 7.サーモグラフィ(大谷則史) 89
- 8.血管内皮機能検査(東 幸仁) 90
- B. 静脈疾患 91
- 1.APG,SPG,PPG(岩田博英) 91
- 2.近赤外線分光法(細井 温) 93
第 8 章 画像診断
- A. 超音波検査(ドプラ) 94
- 1.頸部動脈エコー検査(松尾 汎) 94
- 2.胸部大動脈エコー
- 2-1 経胸壁エコー(西上和宏) 98
- 2-2 経食道エコー(江波戸美緒) 100
- 3.腹部エコー(平井都始子) 104
- 4.下肢動脈エコー(東浦 渉,平井都始子) 108
- 5.下肢静脈エコー(西上和宏) 111
- B. CT(大田英揮) 116
- C. MR(I 天沼 誠) 122
- D. 核医学(桐山智成,林 宏光,汲田伸一郎) 126
- E. 血管造影(田中良一,吉岡邦浩) 130
- F. IVUS(血管内超音波)(小田代敬太) 134
- G.血管内視鏡(松岡 宏) 137
- H.光干渉断層法(OCT)(高野雅充) 140
- I. ICG 蛍光造影法(齊藤幸裕) 143
第 9 章 薬物療法
- A. 抗血小板薬(後藤信哉) 145
- B. 抗凝固薬(山本 剛) 149
- C. 血管拡張薬(倉林正彦) 151
- D. 血栓溶解薬(熊崎節央) 153
- E. 禁煙補助薬(鈴木 洋) 154
- F. 脈管疾患に関する脂質異常症薬(鈴木 洋) 156
- G.脈管疾患に関する降圧薬(藤原健史,苅尾七臣) 158
- H.脈管疾患に関連する糖尿病治療薬(絵本正憲) 160
第 10 章 フットケア・理学療法
- A. フットケア(概論)(熊田佳孝) 162
- B. 動脈(林 富貴雄) 164
- C. 静脈・リンパ管 168
- 1.圧迫療法(ストッキング,器械)
- (新美清章,古森公浩,岩田博英) 168
- 2.用手的リンパドレナージ(小川佳宏) 170
第 11 章 血管内治療
- A. 冠動脈 172
- 1.基本(アプローチ,デバイス)(磯村直栄) 172
- 2.冠動脈ステントの進歩:BMS,DES,
- 生体吸収型へ(横井宏佳) 174
- 3.血栓溶解療法(松陰 崇) 177
- B. 末梢血管 180
- 1.基本(アプローチ,デバイス)(石口恒男) 180
- 2.バルーン血管形成術(含ステント治療)
- (市橋成夫,吉川公彦) 182
- 3.カテーテル血栓溶解療法(小泉 淳) 187
- 4.血栓吸引治療(田島廣之,小野澤志郎) 189
- 5.頸動脈ステント留置術(CAS)(坂井信幸) 191
- 6.血管塞栓術(三浦弘志) 194
- 7.下肢静脈瘤血管内焼灼術(小川智弘) 197
- C. 下大静脈フィルター挿入術(山田典一) 199
- D. ステントグラフト内挿術 202
- 1.胸部大動脈瘤に対するステントグラフト治療
- Thoracic endovascular aortic repai(r TEVAR)(倉谷 徹) 202
- 2.EVAR(蜂谷 貴) 207
- 3.大動脈解離(加藤雅明) 209
- E. バルーン肺動脈形成術(BPA)
- (小川愛子,松原広己) 213
第 12 章 外科的治療
- A. バイパス術(和泉裕一) 215
- B. 血栓内膜摘除術(渋谷 卓) 216
- C. Fogarty カテーテル血栓除去
- (石田 厚,大木隆生) 218
- D. 筋膜切開術(圡田博光) 219
- E. 頸動脈内膜摘除(CEA)治療法(重松邦広) 220
- F. 肺動脈血栓内膜摘除術(PEA)(安藤太三) 222
- G.動脈瘤手術(小櫃由樹生) 224
- H.静脈瘤におけるストリッピング術(佐戸川弘之) 226
- I. 静脈血栓摘除術(孟 真) 227
- J. 透析用シャント作成術(畠山卓弥) 228
- K.交感神経切除術(八杉 巧) 229
- L. 下肢切断術(杉本郁夫) 231
第 13 章 特殊治療
- A. LDL アフェレシス(守矢英和,小林修三) 233
- B. 血管再生療法(仲尾政晃,小澤拓也,南野 徹) 235
第 14 章 画像診断・血管内治療に伴う医療安全
- A. 造影剤(村上隆介,林 宏光) 237
- B. 放射線被曝(石口恒男) 240
- C. MR(I 横山健一) 242
第 15 章 血管診療技師(clinical vascular technolo- gist;CVT)(井上芳徳)
各 論
第 16 章 大動脈解離
- A. A 型大動脈解離(安達秀雄) 248
- B. B 型大動脈解離(加地修一郎) 251
第 17 章 大動脈瘤
- A. 胸部大動脈瘤(竹谷 剛) 254
- B. 胸腹部大動脈瘤(松枝 崇,大北 裕) 256
- C. 腹部大動脈瘤(古森公浩) 258
- D. 腸骨動脈瘤(古森公浩) 260
第 18 章 特殊な動脈瘤
- A. 感染性動脈瘤(石橋宏之) 261
- B. 炎症性動脈瘤(荻野 均) 263
第 19 章 末梢動脈瘤
- A. 頭蓋外頸動脈瘤(宮田哲郎) 265
- B. 上肢動脈瘤(池澤輝男) 267
- C. 大腿動脈瘤(向原伸彦) 269
- D. 膝窩動脈瘤(善甫宣哉) 270
- E. 下腿動脈瘤(大竹裕志) 271
第 20 章 内臓動脈瘤
- A. 腎動脈瘤(木村圭一) 272
- B. 腹部内臓動脈瘤(海野直樹) 274
第 21 章 閉塞性動脈硬化症(ASO)
- A. 大動脈,腸骨動脈領域(前田英明) 277
- B. 大腿膝窩動脈領域(三井信介) 279
- C. 下腿動脈領域(稲葉雅史) 280
第 22 章 閉塞性血栓血管炎(TAO)(岩井武尚)
第 23 章 腸間膜動脈閉塞
- A. 慢性腸間膜動脈閉塞症(工藤敏文) 284
- B. 急性腸間膜動脈閉塞症(伊東啓行,岡留 淳) 286
- C. 非閉塞性腸間膜虚血症(菅野範英) 287
第 24 章 腎血管性高血圧(鈴木健弘,阿部高明)
第 25 章 頸動脈狭窄(墨 誠,金岡祐司,大木隆生)
第 26 章 その他の動脈閉塞性疾患
- A. 膝窩動脈捕捉症候群(工藤敏文) 297
- B. 膝窩動脈外膜囊腫(安原 洋) 299
- C. 胸郭出口症候群(古屋隆俊) 301
第 27 章 その他の動脈疾患
- A. 糖尿病性足病変(高木 元) 304
- B. 維持透析患者の重症下肢虚血(太田 敬) 306
第 28 章 血管炎
- A. 大型血管炎 310
- 1.高安動脈炎(中岡良和) 310
- 2.巨細胞性動脈炎(杉原毅彦) 315
- B. 中小型血管炎 317
- 1.結節性多発動脈炎(針谷正祥) 317
- 2.川崎病(北川篤史,石井正浩) 319
- 3.顕微鏡的多発血管炎(要 伸也) 321
- 4.多発血管炎性肉芽腫症(土橋浩章) 324
- 5.好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(天野宏一) 327
- 6.その他の中小型血管炎(吉藤 元) 330
- C. 多様な血管を侵す血管炎 332
- Behçet 病(岳野光洋) 332
- D. 全身疾患合併血管炎 334
- 1.IgG4 関連疾患(宗宮浩一,石坂信和) 334
- 2.悪性関節リウマチ(田村直人) 337
第 29 章 特殊な病態
- A. 吻合部動脈瘤(保科克行) 339
- B. 吻合部内膜肥厚(東 信良) 342
- C. ステント内再狭窄・破損(市橋成夫,吉川公彦) 344
- D. エンドリーク(本郷哲央) 346
- E. 大動脈腸管瘻(種本和雄) 349
- F. 大動脈気管支瘻(福田幾夫) 351
- D. 静脈血栓後症候群(小川智弘) 369
- E. 腸間膜静脈血栓症(布川雅雄) 370
- F. Budd-Chiari 症候群(國吉幸男) 371
- G.上大静脈症候群(小林昌義) 373
第 30 章 急性動脈閉塞(末田泰二郎,高橋信也)
第 31 章 動脈外傷 大血管・末梢血管(澤野 誠)
第 32 章 静脈の閉塞性疾患
- A. 表在静脈血栓症(細井 温) 360
- B. 深部静脈血栓症(佐戸川弘之) 362
- C. 肺塞栓症(山本 剛) 365
第 33 章 下肢静脈瘤(白杉 望)
第 34 章 レイノー病・症候群(重松邦広)
第 35 章 リンパ浮腫
- A. 上肢(新美清章,古森公浩,岩田博英) 382
- B. 下肢(廣田彰男) 383
- C. 手術(光嶋 勲,吉田周平,水田栄樹, 播摩光宣,山下修二) 385
第 36 章 先天性疾患
- A. Marfan 症候群(森崎裕子,森崎隆幸) 387
- B. Ehlers-Danlos 症候群(佐藤 紀) 390
- C. 脈管形成異常(横尾和久) 393
- D. 遺残坐骨動脈(出口順夫) 398