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地域でできる自殺予防 基礎からわかるゲートキーパーの役割


【本書について】

全国の自治体で「ゲートキーパー研修」が実施され、身近な人の心理的危機を早期に発見し、自殺を予防する取り組みがなされています。

しかし、ゲートキーパー研修を企画する保健所、市町村も、どのようなコンテンツでゲートキーパー研修を行ったらいいのか、試行錯誤の状態です。

本書では、地域のみなさんにできる自殺予防とは何なのかを記します。

そのためには、自殺の現状をまずは知ってもらい、どのような対策が必要なのか、そして身近で悩んでいる人がいる時にどのように声掛けをすればいいのかを記します。

この本を読めば、ゲートキーパーのスタートラインに立てる。そんなイメージで言葉を綴りました。(はじめにより抜粋)

目次

はじめに

第1章 日本の自殺の現状

第2章 どんな理由で自殺に追い込まれるのか

第3章 なぜ自殺予防が必要なのか

第4章 自殺予防の実際

第5章 ゲートキーパーとは

第6章 「死にたい」という人への対応

第7章 誰かの悩みを聴く

第8章 自殺未遂時の家族・支援者のケア

第9章 リストカットを繰り返す人の理解

第10章 死別を体験した人への接し方

第11章 自殺予防教育

第12章 地域でできる自殺予防

著者

髙橋聡美
元防衛医科大学校 精神看護学教授
一般社団法人髙橋聡美研究室 代表理事

精神科・心療内科で8年間看護師をしたのち、スウェーデンで2年間、医療福祉政策の調査を行う。

2006年より自死遺族・遺児支援を行い、2016年から全国の学校で自殺予防教育を実施。全国の市町村の自殺対策計画策定委員会や自殺対策連絡協議会で委員およびスーパーバイザーを務める。

宮城大学助手、つくば国際大学教授、防衛医科大学校精神看護学教授を経て、2021年より一般社団法人髙橋聡美研究室を立ち上げ、自殺予防活動に取り組む。