JMPマガジン162
やる気になる糖尿病患者さんのための“歩き方”処方せん
- ●著者 三村和郎 広瀬病院 ひかりクリニック
- ●著者 古賀稔啓 医療法人広仁会理事長 広瀬病院院長
- ●著者 山下卓郎 医療法人橘仁心会理事長たちばなクリニック
- ●監修 熊谷秋三 九州大学名誉教授
- ■A5判/80ページ
- ■定価1,650円(本体価格1,500円+税)
- ■ISBN 978-4-86577-059-9
【対象】運動療法をしている糖尿病患者さんとそのご家族、医師、看護師、健康運動指導士、理学療法士、運動インストラクターなど
内容
- 糖尿病治療の重要な柱である運動療法について長年にわたる著者の臨床経験を基に実践的なテキストとしてまとめました。
- 運動生理学の基礎、4ステップ(基本/道具なし/道具あり/運動強度別)の運動処方せんの出し方、書き方、マラソン時の注意事項など糖尿病患者さんのための“歩き方”をご提案。
- 随所に<ティータイム>として著者のエッセイを挿入し、運動の楽しさ、運動への親しみがわくように工夫しました。
目次
1.運動するときの身体の状態の変化(生理と代謝)
- ティータイム 運動習慣のステージ
2.運動処方せんの出し方 ステップ1
- (生活の基本運動量を増やす運動処方せん)
- 万歩計で自分の日ごろの運動量を確認し、表に記入する方法で運動量を増やしましょう。
- ティータイム 運動したくてもできない、しない理由
- ティータイム 誘惑カレンダーの変化
3.運動処方せんの出し方 ステップ2
- (特別に運動をするのに問題のない患者さんへのまとまった運動量を増やす処方)
- いくつか、違う速さで歩いてもらい、歩けるスピードと自覚症状で適度な運動量を把握する方法です。
- 何も道具は使わず、3,4段階のスピードを変えた歩き方で運動強度、指示運動量を算出でき、グラフで提示できます。
- ティータイム ボルグのスコア
- ティータイム 年齢で違う“歩き方”スタイル
- ティータイム 活動量計カロリスキャン
- ティータイム コースを決める
4.運動処方せんの出し方 ステップ3
- (エルゴメーターを用いた運動処方せんの出し方)
- 脈拍がチェックできる市販のエルゴメーターと自覚症状を用いた運動処方せんの出し方です。
- 脈拍のあがり方、自覚症状で運動能力が把握できます。
5.有酸素運動と無酸素運動 次のステップのための運動生理学
- ティータイム 白身の魚と赤身の魚
6.運動処方せんの出し方 ステップ4
- (エルゴメーターを用いた運動処方せんの出し方)
- 脈拍、血圧、血中乳酸、血糖値測定での運動処方せんの出し方です。
- 確実かつ安全に運動処方せんが出せます。
7.軽い肥満傾向の方の減量作戦
8.糖尿病の方がマラソンをするときの注意事項
- ティータイム マラソンの時の低血糖
- ティータイム 現在のCGM(持続血糖モニタリング),CSII(持続インスリン注入)
- ティータイム 私のホノルルマラソン
付録
- 生活習慣病指導管理料
- 運動処方せん
- ためしてガッテン体重グラフ
【著者略歴】
三村和郎略歴
- 1982年3月:久留米大学医学部卒業
- 1984年4月:九州大学大学院博士課程入学
- 1988年3月:九州大学大学院博士課程卒業
- 1988年7月:門司労災病院内科勤務
- 1990年6月:九州大学医学部第三内科助手
- 1994年2月:スウェーデン イエーテボリ大学留学
- 1997年6月:福岡市医師会成人病センター部長
- 2003年4月:福岡市医師会成人病センター副院長
- 2013年4月:福岡市健康づくりサポートセンター・センター長
- 2015年3月:三村かずお内科クリニック院長
- 2022年5月:広瀬病院、もりの木クリニック
- 2023年3月:ひかりクリニック
賞罰
- 1999年 福岡県医師会長賞
- 2007年 福岡市医師会成人病センター学術奨励賞 植木賞
所属学会・専門医情報
- ・医学博士(九州大学)
- ・日本内科学会 専門医
- ・日本糖尿病学会 専門医
古賀稔啓略歴
- 1982年:久留米大学医学部卒業
- 1996年:久留米大学外科学講師
- 2001年:医療成人社団広仁会 広瀬病院院長
資格・認定・所属学会
- ・日本乳癌学会乳腺専門医/指導医
- ・日本外科学会専門医
- ・マンモグラフィ読影認定医
- ・日本医師会認定産業医
- ・世話人(福岡乳腺懇話会、九州乳癌研究会、九州乳癌懇話会、筑後地区乳腺カンファレンスなど)
- ・患者様のつどい主催(乳癌患者の会)
- ・オレンジの会(遺族会)
- ・福岡市乳がん検診部会会長
山下卓郎略歴
- 1999年 佐賀医科大学医学部卒業
- 熊本大学循環器内科医局所属
- 熊本大学病院、熊本赤十字病院、熊本労災病院、熊本中央病院勤務
- 2003年 福岡徳洲会病院循環器科4年間勤務(循環器急性期医療、カテーテル治療の研鑽を積む。)
- 2009年 大牟田天領病院循環器科にて部長として6年間勤務
- (当時インターベンション学会専門医を有し、心筋梗塞や狭心症、閉塞性動脈硬化症、頸動脈狭窄症の血管内治療を始めとして、地域医療に根を下ろす。)
- 2015年 循環器専門医、及び総合内科専門医の資格を有し、松永クリニック院長就任
- 2018年 たちばなクリニックへ名称変更し、現在に至る
- 医療法人橘仁心会理事長、たちばなクリニック院長